5,7小沢元代表の党員資格停止処分解除について審議する民主党役員会にて、
前原政調会長の「日本は三審制を採用している.昨年2月に決めた処分は『判決確定まで』だった」や、
「9日に検察官役の指定弁護士が控訴の有無を決めるまで待つべきだ」.
「挙党一致につながるのか」.「元代表の処分解除が挙党一致につながるならばいい」.
「首相が政治生命をかけると言っている社会保障・税一体改革の法案が通ることになるのか」.
「元代表の協力を処分解除の前提にすべきだ」.
との処分解除への慎重論がある中で、
「社会保障と税の一体改革を前に進めるために、党内が一致結束すべき」、「『国民の生活が第一』という原点に立ち返って、挙党一致、心合わせをしていくことが問われている」.
「できるだけ早く結論を出すことも大事な政治判断だ.党内が一致結束することが最優先する」.
「異論があったことも含めて常任幹事会に諮る」.
と、党内の一致結束を訴える輿石幹事長に対応を一任することになりました。
小沢処分解除の狙いとしては、
・小沢氏へ配慮を示し、党内融和をはかる.
・小沢派の政権打倒の姿勢が緩ませる.
・採決で造反することによる党議決定違反にブレーキをかける.
・「民主党が結束すれば、自民党が譲歩せざるを得なくなる」ため、処分解除が法案審議を後押しする(輿石氏).
との安易な見方がありますが、
今までも、頑として自説を曲げぬ小沢グループが妥協するはずがありません.
復権を果たした小沢氏と小沢派が政権側との対立姿勢を強める.
反小沢派は、「野田政権の支持率が低下する」ことを懸念し処分解除に反発する.
ことが容易に予想され、党内融和・一致結束どころか、再び、三たび、党内対立は先鋭化して、民主党は国民に醜態をさらすのがおちでしょう.
ごく普通に考えても、輿石氏が説く「党内融和・一致結束」には、まるで説得力はありません.
真に、輿石東幹事長が小沢氏の処分解除を急ぐ理由は、
・5.10までに元代表が控訴された場合、処分解除への慎重論が強まり、処分解除ができなくなる恐れがある.
の一点にあるのみです.
すなわち、小沢氏の復権はなくなり、9月の民主党代表選への出馬もなくなってしまうことを防ごうというわけです.
輿石氏は、「小沢復権」を最優先して、「民主党内対立」を強め、野田政権にとっての最重要課題である「社会保障と税の一体改革」に基づく消費増税関連法案の成立を危険な状態におとしめたと言わざるを得ません.
「小沢氏に恩を売るとともに、自らの調整能力を党内に誇示するためにも必要な措置だった」(産經新聞)との見方が正しいかどうかは別にして、
「小沢復権」の理由を「党内一致が最優先」だと強調する輿石氏は、民主党幹事長という立場で「党内一致を成し遂げる」という極めて重い職責を自らに課したことになります.
今後の輿石氏の小沢氏・小沢グループへの調整力・統合力が問われれます.


by 河童工房【’◇’】
日本は尖閣諸島を実効支配して…